広島で聴いた、時代を感じる悲しい唄。

軍医大佐の孫を名乗るおばあちゃんのその唄を聴いたのは、去年ブロガーのお友だちに会いに広島へ行った日のことでした。

ブロガー仲間と昼から夜にかけて食事をした後、深夜広島駅周辺を歩いていたとき偶然出会った80代のおばあちゃんと意気投合。二人でお酒を飲むことになりました。


おばあちゃん行きつけの居酒屋(完全にラーメン屋だったけど、おばあちゃんは居酒屋と言い張っていた)で、餃子などをつまみながら、おばあちゃんの身の上話を聞きました。

おじいちゃんが軍医大佐だったこと、息子さんが弁護士だということなど、取り留めもない雑談の中、突然おばあちゃんが歌い出した唄がなんともインパクトの強いものでした。


何がきっかけでその唄が飛び出したのか覚えていませんが、歌詞はこうです。


「やったぜベイビー☆できたで父ちゃん!堕ろせよ母ちゃん!割り勘で♪」


この唄を明るくノリノリで何度もお歌いになられたので、面食らいました。今だと考えられない唄だと思いますが、おばあちゃんが若い頃の唄でしょう。時代でしょうね。


調べてみると、戦後1948年に制定された優生保護法によって妊娠中絶が実質的に合法化し、日本では中絶が爆発的に増加したらしいです。現代の感覚で当時を振り返って、「あの当時は仕方なく・・・、泣く泣く・・・」と語られることもあるかもしれませんが、その当時はまだ避妊が普及していなかったようなので、おそらく中絶はその時代の多くの女性が経験したごく当たり前のことだったのではないでしょうか。罪の意識も個人差はあるでしょうけど、唄の印象からすると、さほどなかったんじゃないかと思います。


時代によって、価値観やモラルって変わりますよね。


大阪に戻ってこの唄について調べましたが情報がありません。メロディも含め民間で自然発生した唄でしょうか。元の唄があり、歌詞を替えたものでしょうか。


「この唄を知っている」、あるいは「おじいちゃんおばあちゃんが歌っていた」など、何か情報をお持ちの方がいれば教えてください。知ってどうするというわけではありませんが、偶然出会った唄、気になるのでもう少し知りたいと思っています。

チンタイム

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丸本チンタ

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